POSTED on2023.11.07
| UPDATE on 2023.11.09
バリア機能の基礎知識|構成成分や強化のコツを知って健やか美肌に!
スキンケアやメイクをしただけなのに肌荒れしたり、季節の変わり目のお肌ゆらぎ、乾燥が著しい…。
そんなお肌トラブルはもしかすると、外的なダメージや刺激からお肌を守る“バリア機能”が弱まっているサインかもしれません。
頻繁に見聞きすることがあるお肌のバリア機能でも、強化のために何をすべきなのか、すぐに判断できないことも多いでしょう。
今回のコラムではバリア機能の基礎知識、構成成分や強化のコツを詳しく解説してみたいと思います!
目次
♦︎バリア機能の基礎知識|3つの構成成分と働きをチェック!
紫外線やメイクアップ・スキンケア時の摩擦や刺激からお肌を守り、健やかなコンディションとゆらぎのない肌質をサポートするバリア機能。
お肌のバリア機能は3つの成分から構成されていて、このうちのひとつ以上成分が不足・減少しただけでも肌質は弱くなり、バリア機能の低下による乾燥や肌荒れが生じてしまいます。
バリア機能を構成する3つの成分と、お肌を守る重要な役割をそれぞれチェックしてみましょう。
1. 皮脂膜
バリア機能を構成するひとつめの成分・皮脂膜は、皮膚の一番上・表面に存在する組織のことを言います。
皮脂膜には、
・お肌に適度な油分を与える
・油分によるお肌のつややかさを保持する
・お肌の水分を取り込み、蒸発しないように保持する
などの役割が。
さらに皮脂膜は美肌菌と呼ばれるお肌の常在菌を育てて外的な刺激からお肌を守る重要や役割を持っています。
2. NMF(天然保湿因子)
皮膚の角質層のもっとも深部に存在しているお肌のバリア機能がNMFと呼ばれる天然保湿因子。
このバリア機能には、
・化粧水、エッセンス、ゲルなどに含まれる水分を溜め込む
・皮膚周辺に存在している水分を集めて保水力を高める
という働きがあり、不足・減少するほど乾燥や敏感肌へのリスクが高まると言われています。
お肌にある水分をひとまとめに集めて保持する作用があることから、NMFは敏感肌・乾燥肌専用のコスメティクスへの使用が増えていますよ。
3. セラミド(細胞間脂質)
敏感肌・乾燥肌専用のコスメティクスにも使われることが多いセラミド(細胞間脂質)は、バリア機能のベースとなる角質層に水分を溜め込み、外的な刺激を跳ね返す働きがあります。
・人間の皮膚、角質層に存在しているため優れた親和性を持つ
・乾燥、ストレス、疲労、加齢で不足、減少しやすい
・角質層の水分を逃がさないよう、たっぷりの水分でうるおいを挟み込む
などの特徴、性質があり、乾燥や敏感肌に悩む女性は特に補っておきたいバリア機能強化成分となっています。
♦︎3つのバリア機能を強化するために|生活、スキンケア、食事のポイント
お肌をいろいろなダメージから守り、健やかさと丈夫さをキープしてくれる3つのバリア機能。
どれかひとつでも欠け機能が薄れてしまうとあっという間にゆらぎ肌や炎症が起こりやすい敏感肌に変わる心配があります。
年齢を重ねても健やかで丈夫な美肌を守り続けるために、ここでは3つのバリア機能を強化する、生活・スキンケア・食事のポイントを見ていきましょう。
☑︎【生活】熟睡できる睡眠がバリア機能強化のカギ
睡眠中は美肌づくりのゴールデンタイムと呼ばれるほど、3つのバリア機能成分を生成し、保持するタイミングとなります。
ただ、単純に睡眠時間をたっぷり摂るのではなく、毎回の睡眠で深くぐっすりと眠ることがバリア機能強化の生活ポイントに。
深く眠る睡眠時はバリア機能成分の生成が活発になるばかりではなく、成長ホルモンの分泌もピークになり、美肌への修復・再生にアプローチできますよ。
☑︎【スキンケア】タッチ・プレスのお手入れがバリア機能強化のカギ
化粧水やクリームの使用時は、ごしごし伸ばさずタッチしながら成分をお肌の角質層に押し込む、プレスのお手入れがカギとなります。
毎回摩擦になるゴシゴシとしたスキンケアは角質が剥がれてスキマができ、そこからバリア機能を構成する成分が失われてしまうため、タッチとプレスの押し込むお手入れを心がけましょう。
☑︎【食事】バリア機能強化の材料になる食べ物、栄養をしっかり補う
バリア機能を構成する成分は、以外にも身近な食べ物・栄養が材料になり、美白や保湿、エイジングケアにも効果的な種類がたくさん存在しています。
以下に、バリア機能強化の材料になる食べ物、栄養成分をまとめてみましたので今日からの美容食にさっそく摂り入れてみましょう。
・ナッツ、緑茶、アボカドに含有が多いビタミンE:血行、ターンオーバーを促し角質の生まれ変わりを助ける
・卵、根菜、乳製品、キノコ類、魚類のタンパク質:過度な皮脂分泌の原因になりにくく、ヘルシーな皮膚構成材料となる
・ニンジン、カボチャ、さつまいもに多いビタミンA:皮膚粘膜のうるおいを保ち、NMF生成の材料になる
♦︎おわりに
寒暖差・気候のゆらぎが著しいこの季節は、乾燥・べたつきとバリア機能が不安定になりがちです。
バリア機能を安定・強化する生活や食事、スキンケアをコツコツと試しながら、どんな時も揺らがない丈夫な美肌を目指していきましょうね!