POSTED on2021.06.14
海を感じる海映画三選
夏といえば「海」。
海といえば夏…そんな代名詞も近年は浜辺の様子は一変。
ところによっては海水浴ができなかったり、外出自粛で遠出もしづらかったり。
やれやれ、巣篭もりか…なんて物足りなく思っている方!
観る「海」から夏を楽しんでみませんか。
目次
冒険者たち(仏、伊・67年公開) 男女三人海物語
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フランスの名優・アランドロンの代表作でもあり青春映画の名作です。
パイロットのマヌー(アラン)、彫刻家のレティシア(ジョアンナシムカス)、レーシングエンジニアのローラン(リノヴァンチュラ)らがそれぞれの夢破れた末、深海に眠る財宝を求めアフリカコンゴへと旅立つ。
美女レティシアをはさんだ親友二人の間に交錯する視線。
そこに宝を横取りしようと彼らをおいつめるギャングの影が忍び寄る。
友情と恋愛、サスペンスが洋上で繰り広げられ、思いがけない運命が彼らを待っていた…。
ラストにマヌーが親友ローランに放つ一言、ポツンと海に取り残される要塞島の光景は観るものの記憶に刻まれる名シーンです。
あの夏、いちばん静かな海(日・91年公開) 折れたサーフボードの紡ぐ愛
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サーフボードを拾ったことをきっかけにサーフィンにのめりこんでいく聾唖の青年・茂(真木蔵人)と、それを優しく見つめる同じく聾唖の恋人、貴子(大島弘子)との恋を描いた物語。
台詞のない、サイレント映画を彷彿とさせる北野武監督作品。
久石譲の音楽が切なさと男女の絆を鮮やかに浮かび上がらせる。
北野映画特有のギャグや何かに取り付かれた男の刹那的な情動など、恋愛映画ながらスリリングさも随所に伝わってきます。
必要以上に美化しない海の景色は、むしろキタノ・ブルーの「深み」を私たちの目に焼き付けてくれるのです。
ハートブルー(米・91年公開) アクション映画と見せかけて…
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こちらも同じくサーフィンが題材の作品。
FBIの新米捜査官ユタ(キアヌリーヴス)が銀行強盗団を仕切るボディ(パトリックスウェイジ)の犯行の真相を確かめるため彼らのグループに潜入捜査を開始。
捜査の中で結ばれる友情と恋を描いたアクション映画です。
命がけのエクストリームに人生の価値を見出すボディが悪役なのに、なぜかカッコいい。
ボディを追いつめようとするユタもスリルジャンキーの魅力に次第にとりつかれていく…。
カリフォルニアの激しい波乗りシーンは圧巻。決してオマケではない大迫力!
伝説の波に乗ろうとする強敵(と書いて「とも」)をわざと見逃すエンディングは、派手なアクション映画からは想像もつかない哀愁と慈愛に満ちたクライマックスとなっています。
夏らしい映画で夏を楽しもう
動画アプリやコンテンツも充実してきた昨今。
季節を選ばないものの、やっぱり夏に観た方が気分の盛り上がる内容の映画はこの時期にこそ楽しみたいものです。
観たことある作品も観ていない作品も、この時期に触れることでまた違った印象があなたのハートにも刻まれるのではないでしょうか。
では。
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